前撮りをこれまで行ってきた中で、幾度かお客さまから「新郎さまの袴のシワ」についてご質問がありました。
そうなんです、新郎さまの袴には横シワがはいっているんです。
これが不思議なもので、その場で肉眼で見ると気にならないのですが、仕上がった写真を見ると「あれ?こんなシワあったっけ??」と思われる方も少なくないはず。
そこで今回のブログでは和装前撮りであるある質問のひとつ「新郎さまの袴のシワについて」解説&解決します(・∀・)
新郎さまの袴のシワはあるのが正解!
まずはじめに結論から言いますと「袴のシワはあって正解!」です◎
決して前撮り業者やレンタル業者のメンテナンス不足などではございませんのでご安心ください(笑)
むしろ袴にシワがないことの方が問題になってくるんですよね(´;ω;`)
ではなぜ新郎さまの袴にはシワがあって、どういう意味があるのでしょうか?
次項からはそれらについて説明をしていきますね(^―^)
袴のシワはシワではなく折り目
袴や衣装を保管・収納する上で必ず畳むことになるわけですが、袴にも決まった畳み方があります。
つまりシワだと思われている横線は、きちんと袴を畳むことで保管する際にできる「折り目」なんです(^―^)
袴をよく見ると2本の折り目があるのがわかるかと思います。
(↑の写真を参考にしてください)
「折り目がつかない様に畳めばいいのでは?」と思われるかもしれませんが、違うんです!
何ならわざと折り目をつけているんです(*´∀`*)
そう、折り目にはしっかりと理由があるんですねー◎
袴のシワをアイロンで伸ばすのはNG!
新郎さまがご着用される袴は仙台平と呼ばれるもので、江戸時代から明治時代にかけては袴地の最高級品として知られていました。
そして当時の武士たちにとっての正装でもありました。
武士たちがお殿様からお呼びがあるとお城へ登城するわけですが、やはりだらしないヨレヨレの服装でお殿様には会いにいかないですよね(´・ω・`)
これは江戸時代も今の時代も共通しているところですよね(^―^)
しかし、いつお殿様からお呼び出しがあるかなんて皆目見当もつきません。
ですので武士たちは、何時如何なる時でも登城できるように袴を和ダンスに綺麗に畳み収納していたんです。
先述の通り袴は正装にあたるため、普段は着用することなく綺麗に保管してあります。
ですので、頻繁に着ることがない正装となる袴がシワだらけなんてもってのほか!
その時がくるまで大切に保管してあることによりできる折り目は、むしろ正装となる袴を丁寧に大切に扱っていることを表しているんです(^―^)
その文化は今でも変わることなく続いているので、シワと思われる折り目をアイロン等で伸ばす必要は一切なし!
折り目が入っていることこそ正装の証なんです(*´∀`*)
前撮りに限ったことではない袴の折り目
袴の折り目については、決して前撮りで着用する新郎さまの袴に限ったことではないんです(^―^)
歌舞伎役者の方が着用される袴にもありますし、卒業式などで女性が着用する袴にだって折り目があるんですよ◎
つまり、袴はきちんと畳むことが常識ということですね*
まとめ
今回のブログで、みなさまの疑問をひとつ解決できたのではないでしょうか(^―^)
前撮りや着物、和装は日常的に触れることのない方がほとんどだと思うんですよね。
ですからわからないことがあって当然です!
なので「これってなんだろう?どういう意味なのかな?」と思ったことは、必ずスタッフに聞く様にしましょう◎
決して恥ずかしいことなんてありませんので安心しくださいね*
その他にも和装前撮りを行う新郎新婦さまがよくお読みくださっている【和装前撮り失敗談!成功させるために知っておくべき10のこと】のブログもあわせてお読みいただれば、更に不安や疑問も解消して前撮りに臨めるかと!(・∀・)
みなさまどうか良き前撮りで良き写真と思い出を残してくださいねー(*´∀`*)