和装での前撮りにおける新郎新婦の立ち位置は左右どっち?気になる疑問を解決!

Date:2025/05/26
Last Update:2025/05/26

和装でも洋装でも、前撮りや結婚式では新郎新婦さまの「立ち位置」ってありますよね。
会場からの指示、カメラマンからの指示に従って指定の立ち位置にお立ちくださってるかと思います(^―^)
では、指定された位置と左右逆になるとNGなのでしょうか?
皆さまのよくある疑問のひとつである「新郎新婦さまの立ち位置」について、今回は詳しく解説していきます!

八坂で和装前撮りを行う新郎新婦の足元

一般的な立ち位置は新婦さまの右に新郎さま

梅宮大社の境内で和装前撮りを行う新郎新婦
梅宮大社の和室で和装前撮りを行う新郎新婦

結婚式や前撮りなど、一般的な立ち位置は新婦さまの右側に新郎さまが立ちます。
これは座り位置も同様です。

チャペルの入口から祭壇までのバージンロードを歩く際は、祭壇に向かって新郎さまが右・新婦さまが左となります。
和装でのロケーション撮影においても、カメラマンに向かって新郎さまが右・新婦さまが左となります。
実はこの立ち位置は世界共通で、なおかつちゃんとした理由があるんです!

今の立ち位置は新郎が新婦を守っていた証!

八坂の二年坂で和装前撮りを行う新郎新婦

それはかつてのヨーロッパで、戦が頻繁に行われていた時代の話に遡ります。
結婚式の最中に花嫁を奪おうとする悪党が多かったらしく。
そんな悪党から新婦を守るために、新郎は右手に剣を、左手に盾を持ち、戦いながら新婦を守りました。
現代ではその時の名残として、剣の代わりに右手にグローブを持ち、盾の代わりに左手で新婦をエスコートするといった形になりました。
和装では新郎さまが右手に持つ白扇(はくせん)という白い扇子が、刀の名残りとされています。
左手側に守るべき人=新婦さまがいるということで、今の時代でもこの立ち位置が一般的になっているんです◎
とてもステキなお話ですよねー(*´∀`*)

今の時代の日本においては戦はなく、もちろん銃や剣が日常的にありませんよね。
とはいえ物騒なこともあるこの世の中、男性に守ってもらいたい場面だってありますよね(^―^)
命を賭してお互いに守り抜くことこそ、家族であり愛ですよね!知らんけど(笑)

京都では新郎新婦の立ち位置が逆!?

雛壇に並ぶ雛人形

ほとんどの方が雛人形って知っているかと思います(^―^)
雛壇にずらーっと並んでいるお人形さんたち、といった認識ではないでしょうか。
あれらは何を模しているのか?といいますと結婚式なんです◎

雛壇の最上段に飾られるのが、結婚式の主役となるお内裏さまと呼ばれる内裏雛(だいりびな)で、天皇陛下と皇后陛下を象った男女一対の雛人形です(´∀`)
全国的に認知されている飾り方は、向かって左が男雛で右が女雛というのが常識ですよね?
しかし関西、特に京都では男雛と女雛の立ち位置が逆となり、向かって右が男雛で左が女雛となるんです!面白いですよね(・∀・)

諸説あるのですが、そのうちのひとつは古来日本の「左上右下(さじょう・うげ)」と呼ばれる、日本古来の左上位という日本の伝統礼法に基づくもの。
そしてもうひとつは、陽が昇る方向だと言われています。
古来日本では、太陽が昇る方向が上位とされていたんです。
京都御所を北に見て、天皇が東側、皇后が西側に座っており、太陽が先に当たる側=東側が上位になった、と言われているんです◎
風習や歴史を重んじている京都の美しさの表れではないでしょうか(*´∀`*)

京雛に合わせて逆に座る新郎新婦

昨今の前撮りは、ほぼ全員が新郎さまの左側に新婦さまが立つオーソドックスなスタイルです。
しかし、こういった歴史もあった京都で和装前撮り行う際は、お二人の立ち位置をあえて逆にすることも全然アリだと思います!
上に掲載している写真も、先述のお話をカメラマンが行った上で「じゃあその位置が良いです!」と決められました(´∀`)

新郎新婦の立ち位置が逆になるとデメリットはある?

ほとんどない、とは言えるのですが気になることがひとつ。
それは新婦さまの着物の見え方です。

左右入れ替わって立つ新郎新婦さま

新婦さまが和装での前撮りで着用する色打掛や白無垢の婚礼衣装だけでなく、振り袖や留袖といった着物はすべて自分から見て右側が下(=下前といいます)、左側が上(上前といいます)になります。
これが逆になると、亡くなった方に着せる死装束と同じになります。
ちなみに上前と下前がなぜ逆になるのかというと、あの世とこの世を区別するため。
この世と逆に着ることで、あの世との区別をする「逆さ事(さかさごと)」という慣習によるものです。

とまぁ余談でしたが、本題に戻します。
先述の通り着物は左が上になるので、右側から撮影すると上前と下前の重なる部分がくっきりと見えてしまうのです。
左側から撮影すると、上前が身を包んでいる状態で重なる部分も目立たなくなり、着物も美しく見えます。

だからといって、左側ばかり撮影することはございません笑
そこはバランスよく撮影しますが、やはり着物の構造的には左側からの方が美しく見えます。
新婦さまが向かって左で新郎さまが右の立ち位置は、新婦さまを右側から撮影する形となるのでご注意くださいね。

最終的にはお二人の好きな立ち位置がベスト!

梅宮大社の神苑で楽しそうに和装前撮りを行う新郎新婦

結婚式場や神社仏閣でのルールやマナー、はたまた地域によって立ち位置や座り位置が違うケースもあります。
結婚式はお越しくださる皆さまへのご挨拶や感謝の意もありますが、もちろんお二人のためでもありますよね(^―^)
あくまで主観ではありますが、最終的にはお二人が決めることが良いと思います!

もし立ち位置を逆にしたい場合は、その旨をきちんとスタッフさんとご相談の上で行ってくださいね(´∀`)

まとめ

結婚にまつわる新郎新婦さまの立ち位置について、いろいろと綴りました!
日本古来の風習ってとても大切だと思いますが、それよりもお二人が歩むこの先の未来がはるかに大事!
ですので、お二人らしい前撮りや結婚式を行って、これから先も協力しあい仲睦まじく過ごしてほしいというのが私の願いです(´∀`)
長くなりましたが、最後までお読みくださりありがとうございました!

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