結婚式当日はウェディングドレスを着るけれど、やっぱり白無垢や色打掛も体験したい。
そんな花嫁さんにおすすめなのが前撮りです。
本番前に和装で写真を撮る和装前撮り。
憧れの着物を着ることができますし、ちょっとした結婚式の予行練習にもなります。
ここでは、和装前撮りの基礎知識や、和装に合わせたい髪型やヘアスタイルについて解説していますね。
伝統的な日本髪で
せっかく白無垢や打ち掛けを着るのだから、髪も伝統的な結い方をしたい、という人には、やはり日本髪がおすすめ。
普段なかなか目にする機会がありませんが、せっかく結うのであれば意味や歴史についても理解すると、より思い出深い写真が出来上ります。
花嫁さんの髪型の定番は「文金高島田」。
江戸時代に登場した島田髷(しまだまげ)と呼ばれる髷の一種で、日本髪の中でも最も格式が高いと言われています。
立体感を持たせた前髪、サイドの髪を膨らませつつ整えた「びん」、頭の高い位置に作られた髷(まげ)が特徴で、華やかで和装の日本人女性に最も似合う髪型とも言われています。
文金高島田を自分の髪で結おうとするとかなりの長さが必要になるので、近年はかつらを使うのが一般的です。
かつらと聞くと重たそうと思うかもしれませんが、最新のかつらは圧迫感もなく軽いので、負担はそれほどでもありません。
文金高島田は額の形や髷(まげ)の高さ、びんの張り具合によってかなり印象が変わるので、自分のイメージに合うものを試着でしっかりと選ぶようにしましょう。
もちろん、地毛で結うことも可能。
地毛だとかつらに比べて自然な仕上がりになりますが、地毛を文金高島田に結うには技術が必要なので、いくら写真だけとはいえしっかり確認をとるようにしましょう。
綿帽子や角隠しを被るときは
文金高島田に合わせて、綿帽子や角隠しをチョイスする人も多いです。
綿帽子とは、和装の花嫁さんが被る白い大きな袋状の布のこと。
白無垢だけに合わせることができるもので、和装と言えば綿帽子と憧れを持っている人も多いのではないでしょうか。
綿帽子はウェディングドレスでいうところのベールと似たような意味合いを持っており、挙式を終えるまで新郎以外に顔を見られないようにするためのアイテムです。
綿帽子を被るときは、サイズ選びがかなり重要になります。
小さすぎても大きすぎても見た目が悪くなってしまうので、顔や全体のバランスを見ながら選びましょう。
角隠しは、布を一枚文金高島田に巻き付けたスタイル。
こちらは白無垢だけではなく、色打ち掛けにも合わせることができます。
綿帽子は洋髪に合わせることもできますが、角隠しは文金高島田に合わせたものなので、それ以外の髪型で着用することはできません、布一枚、とはいえ角隠しは位置の調整がとても重要。
360度どこから見ても美しく見えるようしっかり調整してもらいましょう。
自分の髪を活かした新日本髪
最近では和装に合わせて「新日本髪」を選ぶ人も多いです。
新日本髪は、いわば「日本髪風ヘアスタイル」。
日本髪はしっかりとしたルールがありますが、新日本髪はそうした縛りがありません。
自分の髪の量や顔の形に合わせて調節することができるので、アドバイスをもらいながら自分らしい髪型を作ることができます。
和と洋を組み合わせたヘアスタイルの洋髪
和装だから伝統的な髪型にしなければならない、という決まりはありません。
最近は和装に洋髪を合わせるのが一つのトレンドになっています。
ヘアスタイルはもちろんのこと、アクセサリーなどもかんざしにこだわる必要はないので、自由に自分に合った髪型を選ぶことができます。
着物と聞くと頭の高い位置で髪をまとめるのが基本、と考えがちですが、洋髪なら低い位置でまとめても大丈夫。
編み込みを作ったりするのもおすすめです。
髪が短くても問題ありません。
大きな花やアクセサリーで華やかさを出したり、毛先を隠して上品なスタイルにまとめたり、短くてもいろいろな選択肢があります。
洋髪は綿帽子と合わせることもできます。
綿帽子を被るときは、アクセサリーや花を耳から下の位置に付けるのがポイント。
そうすれば綿帽子を被っても、正面から見ることができます。
洋髪に合わせてレースで作られた綿帽子を被る人もいます。
新郎の髪型は?
結婚式で和装を選ぶ場合、新郎の髪型は基本的に自由です。
ただし、しっかりセットしないとだらしない印象になってしまうので注意が必要。
和装前撮りの場合、結婚式のように長時間髪型をキープする必要はありませんが、清潔感は特に重要になります。
主役は花嫁だからと油断してはいけません。
後に残るものだからこそ、しっかりと髪を作り上げましょう。
自分らしい髪型を探そう
和装と聞くと固い印象があるかもしれませんが、実際はそうではありません。
最近は洋髪を和装に合わせるのがトレンドですし、地毛を日本髪風にした新日本髪も人気。
和装でも堅苦しくしたくない、という希望も叶えられます。
もちろん伝統的な髪型も可能。
後になって後悔しないためにも、自分の中でしっかりイメージを固めて写真に残すヘアスタイルを考えていきましょう。